鍼灸師と柔道整復師

整骨院をしていて不安だったこと5つ

投稿日:8月 15, 2021 更新日:


スキル変更で新しい世界へ

こんにちは、だわリン太郎です。

【そもそも整骨院を続けたほうがよいのか】

私はおよそ40年間鍼灸整骨院を業務としてきました。整骨院は平成24年で閉めました。そして今では訪問鍼灸をしています。出張専門なので、施術所は不要です。それ以外のスキルは、ケアマネジャーとしてのスキルと社会福祉士としてのスキルです。

もちろんそちらでのスキルを生かした事業も展開しています。

現在は障がい福祉サービスの事業所と居宅介護支援の事業所と訪問鍼灸をしています。

振り返ってみますと、整骨院を閉院してからの人生展開がとてもよかったと感じています。もし、あの時に決断して、次を模索できていなければ、現在のこのノビノビとした生活はなかったことでしょう。

その当時、整骨院を営みながら不安で悩んでいたことがいくつかあります。

1 保険適応施術可能範囲以外の患者さんが毎日来院される
2 来院数が天候や季節に左右されやすい(安定感がない)
3 大型連休であってもすべてが休めない
4 施術単価が安価すぎる
5 世界が狭い

こんな悩みがいつもアタマをよぎっていました。

しかし柔道整復師として身を立てて行く以上、これらは避けられないことです。

【保険適応範囲以外の患者さんが毎日来院される】

柔道整復師の保険適応は骨折、脱臼、打撲、捻挫、挫傷がありますが、腱鞘炎や五十肩、使い痛み、慢性膝関節症などの慢性の疾患やくりかえし使うことで生じる炎症や痛みは保険では施術できません。肩こりなどもそうなんです。

でも、来られるでしょう?

肩こりを「ちょっともんでくれないか」などと言われて、断るケースもありますが、高齢者が手押し車を押して来院してきて、膝が痛いのでなんとかしてほしいと言われて、断れないですよね。

つい、治療します。しかし、それは変形性膝関節症ではなく、「捻挫」や「打撲」として処理しなければなりません。

かつてはそれでもよかったですし、おトガメはなかったように記憶しています。単価も安かったですし、医科でも治らなかったと言われれば、ちょいと手技を浸かって痛みを緩和してあげられると思って、善意で施術したものです。

しかしいまは、そんなことしてはいけない規制が引かれています。

【保険適応範囲以外の患者さんが毎日来院される】

柔道整復師の保険適応は骨折、脱臼、打撲、捻挫、挫傷がありますが、腱鞘炎や五十肩、使い痛み、慢性膝関節症などの慢性の疾患やくりかえし使うことで生じる炎症や痛みは保険では施術できません。肩こりなどもそうなんです。 

でも、来られるでしょう?

肩こりを「ちょっともんでくれないか」などと言われて、断るケースもありますが、高齢者が手押し車を押して来院してきて、膝が痛いのでなんとかしてほしいと言われて、断れないですよね。

つい、治療します。しかし、それは変形性膝関節症ではなく、「捻挫」や「打撲」として処理しなければなりません。

かつてはそれでもよかったですし、おトガメはなかったように記憶しています。単価も安かったですし、医科でも治らなかったと言われれば、ちょいと手技を浸かって痛みを緩和してあげられると思って、善意で施術したものです。

しかしいまは、そんなことしてはいけない規制が引かれています。

平成6年から長期施術に対する規制が始まりました。長期施術は80%に低減された施術料金になります。また捻挫・打撲の施術が3ヶ月を超えると「長期施術継続理由書」なるものを書かねばなりません。当時は私もせっせと書いておりましたが、激痛のためとか簡単に書いてたのですが、そんなんは通らなくなってきました。もっときちっと文章を書き上げなくてはなりません。しかも、理由書を各先生方が少ないので、各自治体の保険者から目立つ存在となり、調査の対象になりかねません。

厚生労働省が取り組んできた適正事業は他にもたくさんあります。他部位請求への規制です。3部位目の給付率が60%になりました。4割減ですよ、これは痛いです。そのため、統計をとっている厚労省からは平成25年の規制以来3部位請求が激減したと報告書に書いています。

また平成22年度からは領収証の発行が義務付けられました。これにより、今まで一律500円とか徴収していたものが、取り扱いが難しくなり、保険給付額の3割を徴収することになります。しかも求められたら明細書も発行義務があります。

とまぁ、取り巻く状況はたいへんです。

こういった規制は生活も圧迫しかねないものです。

これは不正請求があとを絶たないため、適正な支給を行うために講じられているのです。料金の包括化、長期。頻回施術の給付率の引き下げなど、まさにそうです。

【来院の人数が天候や季節に左右される】

これは飲食店でも同じかもしれませんが、雨の日は少ないです。台風の日はもっと少ないです。真冬の寒い日は少ないです。その当該月が全体的にお天気が悪くて、風が冷たくて、、、、ならば、その月の請求額は少なくなります。

開業すれば、安定した外来数を求めるのは当然でしょう。

まる1日院を開けていて、誰も来ないとなると死活問題です。ゼロはないにせよ、、少ない月があります。

例えば、ある先生は患者の来院数が極端に少ないために、してはいけない保険適応外の病名のある患者さんを施術してしまいます。傷病名を「捻挫」にあわせてやります。それがだんだんと慣れてきて平常時つねにやってしまいますと、保険者の照会で引っかかることがあるのです。

これでその間の施術費用の返還と、悪質であると認められた場合は40%上乗せの罰金が加算されるのです。

【大型連休やハッピーマンデーもすべて休めないことがある】

5月の連休や、お盆休みや、オリンピック休みなどはそのまま連続して休むと大変な損失になりかねないです。仕事をする日数✕来院数がその月の請求になりますので、仕事をする日が少ないと、生活が安定しません。ですから、連休中も施術をしなければならないことがあります。

最近は「土日も休まずがんばってます!」なっていう看板を出しているところもチラホラあります。

先生が交代できる環境ならばそれで良いですが、ひとり施術者であれば、休まずに施術者していれば体を壊します。

休むとその1日分の施術代金がないということになりますから、祝日だって日曜日だって施療するのです。

【施術単価が安い】

単価が安いのは患者さんにとってはとても魅力的です。しかし我々からすると死活問題です。例えば腰を捻挫されて来院されて、初検が終わり、香料量になると温めたり電気をあてて660円です。その3割負担は180円です。

なんと安い単価でしょう。だから患者さんも来てくれますが、これなんかも不正請求の温床になりやすいと思います。ついつい他部位にしてしまう先生方もおられるでしょうし、長期に渡る治療をして、料金が低減されないように治癒と負傷の発生を繰り返してしまうこともあるかもしれません。

そんな不正なことをしなくとも、正当な報酬で生活できるようになりたいものです。

しかも、単価が安いために、毎日の来院を求めがちです。毎日施術するのが良いのに決まってますが、保険者によっては施術回数に制限を設けているところがあります。あるいは各都道府県や自治体によっても回数に制限を求めてきます。

厚生労働省が決めているのではなく、療養費を支払う側から、1ヶ月の施術回数を決めてくるのです。「捻挫なんだから、それほど毎日治療する必要はないだろう」とか、決めつけているのかもしれません。

そこはやはり、お金を支払う側が強いんですね。

なかなか反論ができなくて、泣き寝入り?保険者の言うがままになります。

【世界が狭い】

この世界でずっと生きていると、ホントに世界が狭いと思いました。専門学校を卒業して30年経って同窓会があり、みんなと談笑していました。その時は私はケアマネジャーとしての資格があり、そういった仕事も手掛けておりました。

認知症の人の特徴は?と話が進んだところ、誰もがわからなかったのです。認知症の人を見たことがない、関わることがないなどの理由でしたが、誰も認知症の特徴を知らなかったのです。

他にも、介護保険制度のことも何も理解してないし、知っているのは私だけでした。

みんな、柔道整復師の学校を卒業してそのままずっと整骨院をいとなみ、「われ、この道しか知らず」でした。

【これらの不安や悩みから開放されます】

これまで書いたことを読みますと、デメリットばかりですが、治療して患者さんに喜んでもらえるのは、施術者としての醍醐味です。

しかし、自分が何を選択するかです。

私は自分の仕事に誇りを持ってやってましたが、保険を扱うにあたり、不正行為があると気持ちが嫌になるのです。自費治療であればなんら問題はありません。

しかし、保険適応をうたっている限り、そのルールは守らねばなりません。

そこで私はスキルの変更をすることを決意しました。

2000年から始まる介護保険制度に乗っかることにしたのです。

まずはケアマネジャーとしての資格をとること。これは簡単にできました。もちろん勉強はまじめにやらなくてはなりません。

そして居宅介護支援の事業所と整骨院を併設して出発点をしたのです。

最終的に整骨院を閉院し、訪問鍼灸に切り替えて、あとは介護保険のケアマネジメントや訪問介護を開設することで、これまでの不安から開放されたのです。

これで、太陽の下を大手を振ってあるけるような気持ちになりました。

上記のような不安をいつも抱えている整骨院の先生は、真剣に考えてみてはいかがでしょうか?

このサイトについて

ここには、自己紹介やサイトの紹介、あるいはクレジットの類を書くと良いでしょう。

検索

このサイトについて

ここには、自己紹介やサイトの紹介、あるいはクレジットの類を書くと良いでしょう。

検索

-鍼灸師と柔道整復師
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

山の小川

整骨院を辞めるタイミング

【スキルの変更を熟考して決める】 整骨院を開業しているけど、辞めて他の事業をしたい。もっと気持ちよく稼げる仕事がしたい。このように考えている方が多いと思います。いえいえ、このままうまくやっていければそ …

鍼灸治療に係る療養費の疑義解釈について

だわリン太郎の独自「同意書」を大公開します。 鍼灸師の皆さん、療養費について、ちゃんとした知識をお持ちだと思います。もちろん日常で治療されているので、知らないことはないと思います。でも、ちょっと見直し …

shizen

整骨院を開業しているのに、辞めてサラリーマンになれるのか

こんにちは、田和凛太郎です。 ショッキングな表題ですが、これは現実にあり得ます。それは整骨院が繁盛していても、心のどこかに生じることがあります。 なぜそれを考えるのか、それは保険請求の月末。月初に訪れ …

介護支援専門員(ケアマネジャー)になるための受験資格は、鍼灸師・柔整師で大丈夫です。

開業していて収入が安定していない人 ・開業しているが、患者さんの来院がまばらで、収入が安定しないなぁ。・今まで来ていた患者さんは、若い先生のところへ行ってしまうみたいだ。・保険者からの患者さんへの受診 …

訪問鍼灸のメリットとデメリット&リスク

訪問鍼灸の利点と危険を探る 今日は訪問鍼灸のメリットとデメリット・リスクについて解説します。 ・訪問鍼灸がいいと聞くが、何かデメリットはあるだろうか?・訪問鍼灸をやってみようかと検討中なんだけど、うま …

田和 凛太郎(だわ りんたろう)

私の人生が、いろいろな局面をもって展開してきたことで、皆様のお役に立てることがあるので、ブログを立ち上げました。よろしくお願いします。