こんにちは、だわリン太郎です。

新しい国家資格として「公認心理師」ができています。医療、福祉の分野でしっかりと単位がとれる資格になっています。
通常は大学院を修了しないとなかなか受験もできない資格ですが、今回の公認心理師現任者講習会を受けることによって、認められる実務経験をお持ちであれば、来年の令和4年7月の国家試験を受けることができます。

現任者が公認心理師の国家試験を受ける最後のチャンスです。
では、現任者とはなんでしょうか。
実務経験5年とありますが、公認心理師法第2条第1号から第3号に掲げてある行為を5年以上、常態として週1日以上を業として行っていた人が対象です。
それって、具体的にはどういうことなのでしょう、
第一章 総則
(目的)
第一条 この法律は、公認心理師の資格を定めて、その業務の適正を図り、もって国民の心の健康の保持増進に寄与することを目的とする。

(定義)
第二条 この法律において「公認心理師」とは、第二十八条の登録を受け、公認心理師の名称を用いて、保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門的知識及び技術をもって、次に掲げる行為を行うことを業とする者をいう。
一 心理に関する支援を要する者の心理状態を観察し、その結果を分析すること。
二 心理に関する支援を要する者に対し、その心理に関する相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うこと。
三 心理に関する支援を要する者の関係者に対し、その相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うこと。
四 心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供を行うこと。
上記の部分です。考えようでいろいろな解釈が成り立ちます。

簡単に言えば、心理支援が必要な方の心理状態を観察してその結果を分析したり、人から心理に関する相談を受け、助言や指導したりなんらかの援助を行って、それらの方の関係者らにも相談、助言とその他の援助を週に1日以上、5年以上続けてきましたか?ということになります。
ざっくりですが、この記事をお読みになっている社会福祉士の方は、解釈の拡大をしてでもこの範疇に入っているんじゃないかと思います。
今年(2021年)の9月19日(日)が第4回公認心理師試験の日です。
そして合格発表が10月29日です。
G区分の試験は来年の第5回までとなっています。つまり、今年に現任者講習会を終了していることが受験できる条件であり、それは今回が最後となるのです。
どんな資格なのか?

公認心理師は、2015年9月に公認心理師法が成立して、2017年9月に施行されました。心理職として初めての国家資格ができたわけです。
これまでの心理職といえば「臨床心理士」があげられます。
私は心理の専門職ではないですが、臨床心理士は民間資格です。国家資格ではありませんが、業界がしっかりとしており、職能団体としてとても権威があります。
大学院の修了が必要な資格であり、とてもハードルが高い資格です。公認心理師もその流れではあります。
国家資格であれば活躍の場が広がると思います。でもまだ先の話になるでしょうけども、心理カウンセリングが健康保険で受けられるようになるかもしれません。
学校での児童に対するスクールカウンセラーでは、臨床心理士が対応されていることが殆どですが、文部科学省ではこれに臨床心理士を加えています。
心理テストは、現在健康保険の取り扱いとなっています。これも厚生労働省では公認心理師が関わることができるような体制を作りました。

そんな今後に期待される公認心理師ですが、第5回までの国家試験に合格してくる人たちの中で、G区分で受験し、合格する場合は、看護師や介護福祉士らも受験できる可能性があり、日本臨床心理士会では質の低下が懸念されているそうです。
そうなんですよ、いま務めている病院や施設の長が認めて現任者講習会を受けられれば、公認心理師の受験ができて、合格したら公認心理師になれるのですから、質の低下は問題です。
合格したら、ひたすら研修や勉強やらで心理の専門職としてのスキルをアップするために努力を続けることが必要でしょうね。
でも、この最後のチャンスに賭ける人であれば、きっと志が高いでしょう。そう思います。
現任者講習会を受けられる実務経験のある人は、このあたりのこともしっかりと理解した上で、公認心理師の専門職としての地位をアップさせられるよう努力あるのみです。

そういったことを
含めて考えた上で、今年の現任者講習会を受けましょう。
それが来年の第5回国家試験を受けられる最後のチャンスになります。
乗り遅れがないように、早めに決断しなければなりません
私はどうするのか。

現任者講習会を受けますよ。
だって、現任者講習会テキストを買いましたもん。
私の人生最後の挑戦です。