
最近なぜか患者さんが少なくなった
新型コロナウイルス感染拡大でなのか、患者の数が減ったなぁ。
まわりにたくさん整骨院ができて、競合に勝てない。
施術の単価が低すぎるのではないだろうか?どうすればもっと稼げるのだろうか?
上記のようなお悩みがふえてきています。こんなときはどうするべきなのでしょうか?どう考えたらよいのでしょう。対応の仕方はあるんだろうか?それについてこういった推測ができます。
私が整骨院を開業した時代は昭和50年代の後半からですが、その頃は大通りに面していなくても繁盛店はありました。むしろケガをしたという弱みを見せないためにも、ひとつ通りを入った整骨院に通うことが多かったと思います。
また、ウデが良くてもそれだけでは繁盛店にはならなかったです。それは今も同じですね。やはり患者さんとお話がうまくできる先生が人気でした。
たとえ普通の民家を改装した程度の整骨院でも、たくさん来られてました。畳の上にベッドがありましたよ。それでも夜の11時ごろまでは患者さんの来院がつづいてました。
今はそんなのはないのと違いますかね。院の看板もかなり昔とは違います。今は院長先生の顔写真やイラストで、誠実な施術をしているイメージがそれとわかる形で示されているところがたくさんあります。
昔とはずいぶん変わりました。あたりまえですね。時代が変わってますもんね。
本稿の内容

・患者さんが減る一部のカラクリ ・競合をどうかわすのか ・柔道整復師以外の稼ぎ方
(患者さんが減る一部のカラクリ)
治療の腕が良くても、それだけでは患者さんが増える理由にはなりません。不思議ですが、本当に人当たりがよくて、親切でていねいで、治せる技術をお持ちの柔道整復師であっても、繁盛するところとしないところがあります。
ルックスがよく、イケメンであればそれだけである程度の集客は可能でしょうね。今の時代、どう患者さんと向き合っていけばよいのでしょう。患者さんの悩みに寄り添えることが重要になってきていると思われます。
今は発信力があるかないかで差が出る時代になりました。この記事を読むあなたはどれほどの情報を発信していますか?
Twitterで毎日発信とはいかないまでも、発信できていますか?SNSの発信は基本です。なんでもいいですから、たくさん発信することです。
Facebookで発信していますか?
LINEを利用していますか?お店として。
Google Mapsに載せていますか?
リスティング広告を貼ってますか?

つまり、現在の患者さんはネットでググり、反応のあるサイトへ飛びますので、オンラインでの集客と宣伝が手落ちになると、新規の患者さんはよそへ流れます。口コミだけではなかなか広がりが見えない時代になりました。
そうならないためには、まずはホームページの充実が必要です。チラシ広告では表現できないような内容を盛り込んだHPを作成するのがよいかと思います。
繁盛店舗はそれをやってのけています。自分で作成できるならそれでもいいですが、やはりプロのデザインでしっかりと画像も埋め込まれて、見た目がきれいなページには惹かれるとおもいますし、そういったセンスのある整骨院ではないかと、好印象をもたれます。
TwitterやInstagramなどはスマホでできますよ。FacebookもPCで立ち上げたら、あとはスマホでもアップできます。
リスティング広告はどうですか?
リスティング広告は、ググればたくさん出てきますので、詳しい解説はそちらにゆずりますが、例えばです。「整骨院 大阪」で検索したとするでしょ?そしたらその検索結果が出てくるんですがその上に広告というのが出てきますよね。それがリスティング広告です。
良い整骨院がないかなぁと、検索する人が多いです。最近は検索して美容院へ行く方も多いですし、整骨院もその対象になります。
ただし、全国版で検索にでてきても・・・。例えばあなたの整骨院が大阪にあるとして、栃木県の人が検索してきても来られないですよね。だから、この場合は「整骨院・大阪」で検索ひたらヒットするように対策をする必要があります。
リスティング広告については、いくつかのまとめページがあります。あるいは解説ページがあります。基礎知識を説明してくれているページもありますので、ご参考ください。
オフラインでの宣伝は従来からのチラシ配布などがありますが、時代的にはいつでも何時でも閲覧可能なオンラインがいいでしょう。
このへんがカラクリの一部です。
(競合をどうかわすのか)

まず、競合する相手がどのような経営をしているかがわからないと、かわし方がわかりません。でもですね、競合相手の院長が自分よりかなりイケメンで、すらりと背が高く、笑顔がよくて患者さんとのトークも抜群であれば、この分野での競り合いはむつかしいです。
院が人通りの多い繁華街にあったり、自動ドアの入りやすい入り口であったり、とても落ち着く外装や内装であったりとか、ハード面での優位があるところとも、競り合いはむつかしくなります。
ハード面での競合をかわすのが難しい場合がありますが、ソフト面ならばなんとかなる部分ですよね。
なにやら新しい話題の治療方法を見つけてそれをウリにするとか。オリジナルの治療方法を宣伝するなどがあります。
ただし、整骨院は外傷を治療するところですので、早く的確な治療方針を立てて患者さんに説明して治していくことになります。慢性の痛みを治すための治療は保険対象外になるので、このあたりには注意が必要です。新しい治療の宣伝には注意です。
しかし、ここでも発信力がものを言いますので、どんな治療をするところなのか、その効果はどうなのか、患者さん直の感想はどうなのかなどのコンテンツを盛り込んだ発信が必要かと思います。
(柔道整復師以外の稼ぎ方)

このまま、開業を続けるならばこの選択肢は必要ないですね。患者さんを増やすべき方法を模索して、しっかりと稼げるよう努力が必要です。
柔道整復師療養費の支給対象となる疾患は限られています。単なる肩こりや筋肉疲労、腰痛など疲労性・慢性的な疾患、内科的原因による疾患については支給対象外となります。
参考に「柔道整復師の集団指導について」という小冊子から抜粋します。
○骨折または脱臼 → 原則として、施術に対する担当医師の同意が必要
○打撲または捻挫 → 施術に対する医師の同意は不要
○当然であるが、施術を行う者は、「柔道整復師」である必要がある。
上記の通り書かれています。つまり患者さんが増えてくると、中には慢性的な腰痛やひざ痛や五十肩などの方も患者さんとして来院される率が高くなります。
その際に、バシッと断ることができる整骨院であれば問題ないですが、なかなかお断りできないケースもあり、ついつい施術してしまい、捻挫や打撲として保険処理してしまいますと、やっかいなことに巻き込まれる場合があります。
それがイヤです。私はどうもそのあたりが腑に落ちなくて、整骨院をやめたのです。
整形外科ではなかなか治らなかった痛みでも、手わざで治ることもたくさんあり、仕事としてみればとても尊い仕事だとは思うのですが、如何せんそうとばかりも言えず、昔は暗黙の了解のように通過してきたことも、現代では元々の制度に合わせた保険治療が言われており、患者さんへの照会でやばいことになる場合も、可能性はあるのです。
ですけども、整骨院を開業しながらでのスキルの変更は可能でしょうか?

可能ですよ。私はやりました。まずは介護保険のケアマネジャーに合格することです。合格したら、整骨院に居宅介護支援事業所を併設するのです。
そうして奥さんやお子さんが協力的ならば、ヘルパーさんとして資格をとってもらい、訪問介護事業所も立ち上げるのです。
こうして介護保険と療養費とで稼ぐのです。
介護保険では3か月後にしっかりと入金されますし、担当期間が長いからと延長理由も必要ないですし、逓減もありません。しっかりと自分の患者さんを要介護に仕立て上げれば大丈夫です。
資金的に余裕があるのならば、整骨院をデイサービスへと転換するのも一つの方法です。ただ、介護保険のことがよくわからない状態でのデイサービス開設はむつかしいです。やはりそこはケアマネジャーの勉強をしてからでも遅くはないので、ケアマネの資格を取得するべきです。
柔道整復師を長くしていれば、受験の要件を満たすことができます。
副業がやがて本業になるでしょう。
柔道整復師以外での稼ぎ方は他にもあるでしょうが、とっつきやすいのはケアマネジャーからだと思います。
ぜひ、今日からでもケアマネジャーの勉強に取り組まれることを望みます。
本日は以上です。
